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5)E地域(南大阪〜和歌山)
関西国際空港の直接的な背後地となる南大阪地域から和歌山市周辺にかけての地域は、小ロット、多様性、迅速性といった性質を持つ国際航空貨物の取扱に強い特徴が見られる。
また、当地域は、卸売業をはじめとした荷主の立地が進展していることから、集配面でも特色が見られる地域であり、さらに、長期的には紀淡連絡道路の開発インパクトを強く受ける地域である。
既存の大規模物流拠点でも、FAZに指定されている関西国際空港、りんくう国際物流センターといった航空貨物に対応した物流施設の立地が見られる。
荷主・物流事業者へのアンケートからも、当地域における公的な物流拠点整備に対する高いニーズが把握できた。
6)F地域(舞鶴周辺)
FAZ指定がなされている舞鶴港を核とするこの地域は、環日本海の対岸諸国に開かれた重要港湾を有していることから、環日本海経済圏を対象とした国際輸送面で強い特徴を示している。
また、舞鶴港は北海道方面とフェリーで直結されているなど、海上輸送面での特性が強い。
将来的には京都縦貫自動車道の延伸に伴い、近畿圏の大消費地との連絡利便性がさらに高まるものと期待される地域である。
7)G地域(ベイエリア)
大阪湾のベイエリア地域は、わが国を代表する神戸港、大阪港をはじめ、尼崎西宮芦屋港、堺泉北港、阪南港、和歌山下津港といった港湾が連続して整備されており、海上輸送面に特徴を持つ一大物流拠点が形成されている。
特に、神戸港、大阪港はFAZの指定も受けており、ともにわが国を代表する国際交易港であり、アジアを中心とした海外諸国に開かれたゲートウェイの役割を果たしている。
当地域は倉庫をはじめとした民間の物流施設の集積が極めて厚いことに加え、海上輸送と航空輸送、陸上輸送とを対象とした複合物流施設である大阪南港複合ターミナルが整備されている。

 

 

 

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